みなさんこんにちは。
熊野市駅前校Principalの美ノ谷泰孝です。
いよいよ様々な花が開花する季節となりました。
ところでその1つ、桜の開花は気象庁が標本木の蕾の状況を観察して予想を立てることでよく知られています。
このように桜に限らずサンプルを元にさまざまな事象を予想することはよくあります。
これらから連想する言葉に「一を聞いて十を知る」があります。
ですがこの「十」を知るのには優れた英知が必要となってきます。
その英知を開花させるには学問を続けてくこと。
すなわち持久力が重要になるのではないでしょうか。
「一渧(いってい)をなめて大海の潮を知り一華(いっけ)を見て春を推せよ」という鎌倉時代の言葉があります。
全てを調べずとも、一滴なめれば海水は塩辛いものだということがわかり、
一輪の華を見て春が来たことを知りなさいということです。
桜を見れば春の訪れがわかります。
これを「挙一例諸(一を挙げて諸々の実例とする)」と言います。
その心は「一」の中に事象のすべてが収まっているのだということです。
何かの数値が極端に少ないと思っていても、
実はその数値は何千倍となっており、
蔓延していることもあるのです。
僅かな変化を見て、今何が起こっているのかを推測することは難しいですが、
「一」の数字の重要性を、今一度立ち止まって考えてほしいです。
見えている世界が全てでは無いはずです。
正しく状況を把握できるよう、学問を続けていきましょう。
熊野市駅前校Principal 美ノ谷泰孝